軍兵士による日本人に対する銃撃について厳重抗議します。


駐日イスラエル大使様

昨日、パレスチナ自治区ベイトジャラにおいて、
貴国軍兵士がデモ行進に参加していた清末愛砂氏を含む5人の平和活動家へ
銃撃を加え、負傷させたことに対し、厳重に抗議します。


ユダヤの方々は受けた恩を忘れないと言われますが、
自らの命の危険を顧みず、あなた方の同胞に日本通過査証を発給した
リトアニア共和国 在カウナス大日本帝国領事館領事代理 
故・杉原千畝氏から受けた恩を、
さらには、その意思を引き継いだ多くの日本人その他への恩を
仇で返していることにほかなりません。


治安上ならびに法律上問題があるという理由で、
警察などの司法当局が排除した・身柄を拘束したと言うのなら、
やむをえないかもしれません。
しかし、軍兵士が銃撃を加えるなど論外です。
それも、ナチスが向けた銃口からあなた方の同胞を救った、
日本人に対して。


私個人としては、
パレスチナ側へ貴方が攻撃すること自体については一定の正当性があると理解しています。
貴国の法律に基づいて、テロ組織を壊滅されるのであれば、違法性は存在しませんから。


しかし。この事を「戦争」とするにしてもルールがあります。
貴国が1949年8月12日のジュネーブ四条約
・戦地軍隊における傷者および病者の状態改善に関する1949年8月12日のジュネーブ条約
・海上における軍隊の傷病者および難船者の状態改善に関する1949年8月12日のジュネーブ条約
・捕虜の取り扱いに関する1949年8月12日のジュネーブ条約
・戦時における文民保護に関する1949年8月12日のジュネーブ条約
を批准している以上、
そして「人間」である以上、
この条約は遵守してもらわなくては困ります。
貴国と周辺各国の今後のために。
先般の和平案が無駄にならないために。


杉原千畝氏の人道的功績を称え、設立された杉原千畝記念基金に協力する者として。
国際赤十字に協力する者の一人として。
今回の銃撃事件について、重ねて抗議いたします。

2002年4月2日
(本名・電話番号など記載)

information@tky.mfa.gov.ilへ送信。



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